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三溪園ボランティア連絡会(2020年)

 3月なみの暖かさと言われる1月14日(火曜)、三溪園ボランティア連絡会が園内の鶴翔閣で開かれた。10時開会、受付と資料配布等を北泉剛史学芸員と滝田敦史主事(営業担当)が、司会を羽田雄一郎主事(庭園担当)が行う。入口でパンフレット「三溪園ボランティア連絡会資料」(A4×33ページ)が配られた。

 三溪園ボランティアは、2003(平成15)年9月に第1次募集を行い、今年で15年になる。昨年6月の第14次募集で、現在249名が登録(男性170名、女性79名)。年齢層は44歳から89歳。すっかり定着し、三溪園の魅力を外に発信する第一線の活動を担っている。

 三溪園は年末の3日間のみ閉園し、他の362日を開園している。ボランティアの活動はガイド、合掌造、庭園の3ジャンルに分かれ、曜日ごとの班に属し、互いに交流のない人も少なくない。そこで「ボランティア相互の活動を知り、お互いに認め合い、意識を高めていく場とする」ことを目的として、年に1回、連絡会・懇親会を始めた。

 過去4年分については、本ブログで紹介した。題名はそれぞれ微妙に異なるが、次の通りである。(1)「三溪園のボランティア」(2015年12月21日掲載)、(2)「三溪園ボランティア連絡会」(2017年1月30日掲載)、(3)「三溪園ボランティア」(2018年1月29日掲載)、(4)「三溪園ボランティアの活動」(2019年1月29日掲載)。

 以上4回の記録と重複する部分をなるべく省いて、今回の三溪園ボランティア連絡会・懇親会の記録を残しておきたい。

 配布のパンフレットには、羽田さん達の工夫で、次第を第1部「連絡会」、第2部「感謝状贈呈式」、第3部「懇親会」に大別、時間を把握しやすいよう各項目の開始時刻を細かく示した。

 私の開会の挨拶は7分。次の3つを話した。(1)重要文化財の大規模改修工事が臨春閣の屋根葺き替えに始まり、今後10余年にわたってつづくため来園者には不便をおかけするが、文化財に欠かせない<生命の再生>の事業であることをお客さまに伝えていただきたい。(2)三溪園のホームページの更新と記念館入り口に新設するサイネージ(電子広告)の件、(3)三溪園を象徴する土産品の開発等の現状。

 最後にお願いをした。本日の記録を例年通り私の個人ブログに掲載したい、このパンフレットに記載されたお名前と10年継続の感謝状贈呈者のお名前を出したいと思うが、困ると思われる方は早めにお知らせいただきたい、と。

 10:15からの吉川利一事業課長「2019年の活動ふりかえりと今後の予定-三溪園のボランティア活動概要について」では次の点を報告した。(1)アフリカ開発会議参加者の来園、(2)ラグビー・ワールドカップの関連イベント、(3)横浜美術館での特別展「原三溪の美術」(横浜美術館の開館30周年と原三溪生誕150年・没後80年記念)とその関連事業、(4)外国報道陣による横浜メディア・ツアー。

 ついで司会の羽田さんがパンフレットの概要を説明する。順に①ボランティアの歩み(2003年の第1次募集から2019年の第14次募集までの年表)、②現況(249名、うちガイド160名、合掌造53名、庭園(79名)、③ガイド・インフォメーション(ガイド・ボランティア)の概況、④英語による庭園ガイド(2019年から全ての曜日で対応可能となった)、⑤合掌造りの運営・管理と年中行事等の一覧、⑥庭園の保守・管理の一覧(今年度はとくに台風15号・19号の復旧作業に尽力)、⑦有志活動グループのうち<茶の湯の会>、<自然観察の会>、<英語の会>の概況。

 そして活動報告・エピソード紹介(寄稿)7本が並ぶ。所属班・氏名(敬称略)・題名を一覧したい。(1)ガイド・庭園月曜班の吉野直美「原家と岸田劉生」、(2)ガイド火曜班の前田弓子「ガイドデビューの年を振り返って」、(3)ガイド水曜班の滝川泰治「方言と三溪園案内」、(4)ガイド木曜班の太田泰司「三溪翁の遺徳の再認識を」、(5)ガイド・庭園金曜班の大西功「私の三溪園でのガイドのモットー!」、(6)ガイド・庭園日曜班の玉田節雄「東西南北配置の妙味」、(7)合掌造・庭園月曜班の酒巻史朗「食道がんとミニ門松」。

 いよいよボランティア活動報告・エピソード紹介等のスピーチに入る。ガイド・合掌造・庭園・有志活動(茶・自然観察・英語)・その他の順で、活動のふりかえりと今後の予定の報告である。司会の「…1名あたり最長で5分を割り当て、4分でベルを1回チンと鳴らし、5分になるとチンチンと鳴らします」に爆笑。学会では通常の方式だが、ここでは初の試み。

 ガイドボランティア活動報告(月~日曜日代表の順、計35分)は、トップの月曜班が髙橋敏生(敬称略、以下同じ)。司会の「3分50秒でした」にまた爆笑。つづく火曜班の甲元基、水曜班の鈴木康穂*、木曜班の松尾忠史、金曜班の福田克夫、土曜班の新中和男、日曜班の玉田節雄*(なお*印を付した報告はパンフレットに文章を寄せた方)も時間内にうまく収めた。

 合掌造ボランティア報告(月~日曜日の代表)は、月曜班が崎豊、火曜班が矢野幸司*、水曜班が鈴木克精*、金曜班が佐藤信子、土曜班が塩畑英成、日曜班が舟津紘一。

 庭園ボランティア報告は代表の畔上政男が昨年につづく登板である。

 有志グループ報告は、茶の湯の会について土屋潔子が、自然観察の会について竹内勲が、英語の会について須川美知子が行った。

 それぞれが各班の構成、運営の仕方、活動報告書の保存と参照、活動にあたっての注意事項、具体的な活動事例を挙げて説得力がある。さすがに多くの社会経験を積み、三溪園と創始者・三溪に魅かれて参加する方々ばかり。一つ一つに頷く姿がある。

 以上17名の活動報告が、なんと予定の5分前に終了、事前に文章にしたこと(上掲の*印のあるもの)が奏功したと思われる。

 すこしだけ余った時間を使い、吉川課長が最初の事業報告の補足をしたのち、閉会のあいさつに村田和義副園長が立った。

 「2年前の4月に着任、昨年は所用と重なり今回が初参加と前置き、市役所時代の経験等の自己紹介につづき、三溪園の魅力を発信する最前線に立つボランティアの活動に頭が下がる、その実態が本日の報告からもよく分かり、とても有意義な時間を過ごすことができた、三溪の生き方への共感が熱心な活動に結実しているのではないか、私たち職員も皆さんから学ぶところが多い」とまとめた。

 休憩を挟み、12時から第2部の感謝状贈呈式(司会は村田副園長)。2009年度にボランティア登録した方々27名に園長から渡された。

 受贈者のお名前を一覧する(五十音順、敬称略、掲載の承諾をいただいた方のみ)。飯島彰、石毛大地、伊藤嶢、井上克己、太田泰司、大貫博昭、大宅ミチ子、勝部暢之、加藤昌一、兼藤由紀美、河内洋治、児玉雄二、佐藤達、柴澤重四、高橋凉子、田中進、成田京子、新中和男、野村博次、萩原吉弘、廣島亨、福井けい子、堀浩侃、八木哲雄、吉村弘、綿貫照久。

 お一人ずつ1分程度の挨拶をされた。「…あっという間の10年…」、「…なによりも家内が喜んでくれる。…」、「…来るたびに新たな感動がある…」、「…案内後にお礼を言われて感激…」など、それぞれに笑みがこぼれる。

 第3部の懇親会は、椅子を片づけ、テーブルを寄せて島をつくり、飲み物やつまみの総菜、寿司、サンドイッチで、班ごとにテーブルを囲む。早くもビールを空けて始めている班があり、ややあって吉川課長の乾杯の音頭。

 宴のなかば、吉川課長が新任職員の紹介をした。原未織主事(今年度から就任、建築担当)と田代倫子主事(この1月から就任、経理担当)。二人の挨拶は溌剌堂々、勢いがある。

 他の班とも交流して賑わった懇親会、名残りを惜しみつつ、予定通り2時半に終了した。
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プロフィール

Author:加藤 祐三
日本の歴史学者

横浜 市立大学名誉教授

国指定名勝・三渓園(横浜)
園長

・前都留文科大学長
(2010~2014)

・元横浜市立大学長
(1998~2002)

主な著書
「イギリスとアジア」
         (1980年)
「黒船前後の世界」(1985年)
「東アジアの近代」(1985年)
「地球文明の場へ」(1992年)
「幕末外交と開国」(2012年)
蒋豊訳「黒船異変」(2014年)
蒋豊訳「東亜近代史」
         (2015年)

 など

専門
・近代アジア史
・文明史

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